読むだけで「いい夫婦」になる本 感想

読んだ本

人間関係の悩みは悩みごとの中で群を抜いて多いです(体感)。この本は人間関係の中でもとりわけ身近で、かつ関わる時間の長くなる「夫婦」という関係に焦点を当てています。この本を読んで思ったのは、

「夫婦だから分かり合ってる。又は分かり合って当たり前。は相当危険」

ってことですかね。

ある種の生真面目さや思い込みから「妻として、夫として、夫婦として」と言った凝り固まってしまった固定観念に縛られてしまうことがあります。その結果、相手も自身の固定観念で縛りつけ、コントロールしようとしてしまうことで、関係が悪化していくのではないかと語られています。

なぜズレていくのか

相手にも独自の考え方があると理解できず、価値観の違いに気が付かないことが大きな原因かと。結果として相手を認めることができなくなります。

前述した固定観念により、無意識のうちに相手をコントロールしようとしがちになり、反発を買ってしまいます。ここまでくるとなかなかやっかいなので、一度立ち止まり、自身の言動を見直してみるとよいのでしょう。実に矛盾が多いことに気づくはずです。

ズレないために知っておきたいこと

相手の事を知る

  • 身体的特徴や社会的地位などの表面的な情報でなく、もっと内面にある、考え方や物事の判断基準などに踏みこんで知ろうとしましょう。こういったことを知ろうとすれば、自然と育った環境や、印象深い経験などを知ることができます。

自分の事を知る

  • 一定の価値観に囚われていないか、その価値観はどこから、どういった経緯でできているのか、その価値観を相手に押し付けていないか。相手をわかろうとしているか。などということを今一度確認してみると良いでしょう。

何より大事なのことは、どれだけ身近な人でも100%理解しあうのは不可能だということを知ることです。その上でコミュニケーションとは何かを考えていくことがとても大切でしょう。

ズレた夫婦とズレてない夫婦の違い

「そもそも人間同士は完全に分かり合えない」ことが分かっていないと不満がでてくるのだと思います。そういう意味ではズレていることを理解しているかいないかの違いで、ズレていない夫婦はいないと言えるのかもしれません。分かり合えないことが分かっていないと、相手を分かったと思い込み、わかったと思いこんでいる相手になるようにコントロールしだしてしまいます。(でないとわかってないことになってしまうため。この辺の心理は難解)

「分かり合えないことを前提に、分かり合おうとすること」が夫婦関係を円満にする秘訣なのかもしれないと思いました。と言うかすべての人間関係に当てはまることだと思います。

ズレたと気付いた時がチャンス

決定的にこじれてしまう前にズレていることに気づけたら、それはチャンスだと書かれています。自信を見つめ直し、相手をわかろうとし、夫婦と言う関係を考え直すことで、人として”成熟”することができます。身近でかけがえのない人だからこそ、関係を修復しようと努力することで人間的な深みが増していくのでしょう。どうでもいい人なら何も考えないし、無視でいいですもんね。もちろんどうしようもない程こじれてしまったときは、離婚と言う最後の切り札を使うのもありです。

まとめ

タイトル的に夫婦関係に悩みを持ってから読みそうですが、どちらかと言うとこじれる前の予防としてとると良い行動や考え方について書かれています。関係を良好に保つ考え方の基礎はどんな人間関係にも応用できると思います。

おもいっきりこじれてしまった人間関係は修復不可能です。むしろ夫婦と言う関係だからこそ、余計に難しいのかもしれません。

固定観念に縛られず、役割を演じることに腐心せず、自分たちらしくあり、互いに認め合えればよいのかなと思いました。我が家は結婚10年目で、とても円満(だと思ってる)ですが、この機に考え直してみようかと思います。

最後に妻へ、いつもありがとうございます。

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